他の人たちが3時間かかる作業を30分で終えられる人がいたら、その人は高く評価されますか?
30分で完了させられる作業を3時間かける人がいたら、その人はどう評価されますか?
毎日定時で帰る人と、毎日残業する人とでは、どちらが高く評価されますか?
(定時で帰る人は当然自身の仕事を時間内で終えて帰ります。残業する人には当然残業代が発生します)
効率よく仕事を終わらせて定時でさっさと帰る人と、効率化を考えることなく仕事をして残業の多い人では、どちらが高く評価されますか?
毎日3時間かかる作業を30分に短縮させるために、とある機械を作ろうと思います。その機械を作るには6時間かかります。業務時間内でその6時間を取ることを許可しますか?
とある機械を作っている間の6時間は、通常の業務、他の人たちが行っている作業と異なる仕事をすることになります。時には何もしていないように見えてしまうかもしれませんが、それでも仕事をしていると理解できそうですか?
例えるならば、そこはニット帽製造工場で、従業員は毎日せっせとニット帽を編んでいます。1つ編むのに2時間かかります。ノルマは一人一日4個で、8時間労働が基本です。とある人がその日1日1個もニット帽を編むことはできませんでしたが、1つのニット帽を30分で編める機械を作りました。次の日からその人はその機械を使って1日2時間でノルマを達成して帰ります。
この従業員をどう評価しますか?
一人だけ楽をしてけしからん?
2時間分の給与しか払わない?
そんな機械は使わず、皆と同じ作業をしろ?
機械を増やして他の人も早く帰れるようにする?
増産して儲けを増やして、従業員に還元する?
時間に余裕ができた分、セーターもラインナップに加えて事業拡大をする?
機械を売る事でも利益につなげられると、事業を拡げていく?
こういう例え話にすると、まともな返答を得られやすいのに、こと、パソコンを使った日々の業務、特にエクセルを使った作業効率化を図る話になると、なんで評価の意識ががらっと変わってしまうのでしょうか。
そりゃ例え話のように、製品を生産しているわけでもなく、営業のように製品を売って利益をあげるわけでもない事務作業では、評価の意識に多少変化があるのも当然かもしれません。
しかし、利益を生まない事務作業だからこそ、工数は最小限におさえたくありませんか?
一般事務員はもとより、高給の管理職となれば、なおさらではありませんか?
管理職は数字を集計して報告書を作るのが仕事だと思って、丸一日集計作業に費やしてしまっていませんか?
Excelを覚えましょう。時間と労力をかけてエキスパートになる必要はありません。大まかにExcelで出来そうなことを知ったら、あとは得意そうな部下、もしくは既にExcelのスキルを身につけている部下に、効率化を任せれば良いのです。
もちろん業務時間内で、作業をしてもらいます。効率化は設計段階に、深い深い思考を必要とします。手を動かさず、パソコンの前で目を瞑り、微動だにしない姿を見ても、仕事をサボっていると思わないでください。
成果物が提出されたら、彼、彼女らが決めたデータ入力規則を守ってください。そしてそれを、他の社員にも徹底させてください。
時にはExcelへの入力だけでなく、無駄をなくすため、業務フローの変更もあるかもしれません。
その時はきちんと話しを聞き、理にかなっていると思えば、そのフローも関連社員に浸透させてください。
最後に、助かった、ありがとうとお礼を言ってください。
そして、これからが管理職であるあなたの本来の仕事が始まります。データを見て、目標達成していない社員がいたら、それを責めるのがあなたの仕事ではありません。
何が問題で目標達成ができていないのか、目標を達成するためには何が必要なのかを考え、具体的な行動を指示したり、部下のモチベーションをあげていくことが、本当の仕事です。
Excelを学ぼうと思ってくれる人材であれば、それだけでExcelスキルを持った部下にはありがたい存在です。
本当に困り果ててしまうのが、昔からやってきたままのやり方で仕事を続けていきたいと考え、効率化という変化を微塵も受入れる気のない人間です。
そう言う人間は、パソコンが出来る人を便利に使うだけで、まったく評価しようとしません。こういう上司にあたると、スキルを持った人たちは、そっと転職していきます。

一言どうぞ