株式会社Gakkenでは、1st Studyzという各資格の過去問を無料で学習できるサイトを運営している。わたしも2025年宅建試験受験に向けて、1st Studyz 宅建(宅地建物取引士)試験過去問研究所には非常にお世話になった。
1st Studyz で過去問学習をする危うさ
1st Studyzには非常にお世話になったし、わたしには、宅建に関わる法律を理解するためにも欠かせないツールであった。だが、今にして思うと知識の錯誤を引き起こす、危ういツールでもあったなと思う。便利で助かった点もたくさんあるので、そちらは後述するとして、まずは1st Studyzで学ぶ危険性を先に説明しておく。
法改正に対応していない
1st Studyzのまず一番の問題は、法改正に対応していないことだ。
いや、無料サービスだし、毎年すべて法改正に対応した問題になおしてー、なんてことは望まない。使う時、使う者が、これは法改正には対応していない過去問であると認識して利用すればいいだけだ。
なのだが、わたしはそれができなかった。初学者にとってはそもそも法改正とかなんのことやらである。
そのため、盛土規制法であったり、建築確認であったりの数字的要件や、業法の手続き関連の知識が、法改正の前後のものがまぜこぜになったあやふやなものになってしまった。知識の変な癖が入ってしまったため、これは受験日まで尾を引いて、完全にはなおしきれていなかった感覚。
PCでもスマホでも無料で気軽に過去問学習ができるので、便利なツールなのだけど、1st Studyzを使う人は、法改正の有無だけは常に念頭においておいて欲しいと思う。
あ、あと、消費税計算も3%の時代だったり、5%の時代だったりの問題もそのまま出るので、それも面倒くさいポイントである。
過去問丸暗記になってしまう
もう一つ1st Studyzの使用で注意したいのが、手軽にぐるぐる過去問を何周もできるので、自然と過去問の丸暗記になって、問題が解けるようになってしまうこと。
過去問が解けるようになると、よし!覚えた!この科目かんぺきっ☆彡という気分になるのだが、のちのち模試などで、少し文章や要件の数字が変わっている初見の問題にあたったとき、全然解けないという現実にぶち当たることになる。
過去問ぐるぐるは、どうしても自然と問題を雰囲気で覚えてしまうため、結局知識がぶれていたり、あやふやなままでも解けてしまうのだけど、やっているうちはそれに気づけない。模試などで初見問題に玉砕して初めて気づいて、自分のできなささにめっちゃ落ち込むのだ。
法改正非対応と同様に、1st Studyzを使う人は、過去問の丸暗記になっていないか?細かい要件などしっかり知識として入っているか?なども意識しておいて欲しいと思う。
例題を解くことで理解が深まる
ここからは、1st Studyzの良かった点を紹介していこうと思う。
まず宅建勉強では、テキスト等で法の解説を読んだだけでは、なかなか理解しきれない、自分の中に落としこみ切れないということが多々あると思うが、これが過去問を数解くことで、ケーススタディができ、納得できてくるのだ。
1st Studyzでは、条件を指定して過去問を出すことができる。その条件は各分野の科目別で指定ができるので、都市計画法であれば、都市計画法に絞った過去問だけ延々とやっていくことができる。
市販の過去問集(一問一答タイプ)では、一科目につき多くても50問ほどだが、1st Studyzでは、一科目20問(4肢×20問=80問)でも、30問(4肢×30問=120問)でも設定できるので、1つの科目を集中してやりたい時にその威力を発揮してくれる。
また、先述の丸暗記になる危険性はあるものの、宅建の問題文に多く触れることで、設問の文章への慣れ、各科目ごとの設問文の癖にも慣れることができたのがよかった。
今年2025年初挑戦であった宅建試験受験の学習ツールとして、わたしが一番よく使ったのが、この1st Studyz 宅建(宅地建物取引士)試験過去問研究所でした。

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