
2025年に初めて宅建試験を受けるにあたり、学習方法も教材選びもすべて手探り状態でやってきた。正解かどうかはわからないけれど、選んだものに失敗はなかったと思う。自分のための備忘録兼ねて、こちらに記しておく。
不動産大学(YouTube)

この1年、たいへん大変お世話になったチャンネルです。
法令制限を勉強中にわからないところがあり、検索してたどりついたのがここ。これまでは調べ物は、文章を読んでささっと目的の知識を得やすいテキスト情報のほうが好きで、冗長に時間を食う動画は敬遠していたのだけど、こんなにも学習に役立つものだと知り、動画配信という風潮すら見なおしてしまったほどよ。
手持ちのテキストだけでは理解しにくい考え方などをかみ砕いて解説してくれている動画も役に立ったが、1年通して非常にありがたかったのが、勉強やる気がおきないときに、動画を流しておくことで、完全に勉強から離れてしまう期間を作らずに済んだこと。
モチベーションの高低によって、能動的に勉強をすすめる気力が起きないときはある。しかし、それをそのままにしてしまうのは危険で、つい楽なほうに流されっぱなしになって、受験することすら諦めてしまいかねない。
そんなときに、とりあえず流しておくだけでもいい能動的に見られる動画があるという、今の時代の環境は恵まれている。また、棚田学長の動画は気楽に見ているだけで、落ちていたモチベも復活し、どんどんやる気が出てくるような作り?テイスト?人柄?なのだ。
途中であきらめずに1年続けてこれたのは、このチャンネルに出会ったことがとても大きい。
宅建士合格のトリセツ 基本テキスト
2025年版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト
出版社 : 東京リーガルマインド
単行本 : 640ページ
ISBN-10 : 4844997467
ISBN-13 : 978-4844997467
価格 : 3,300円(税込)
スクールなどに通う予定はなかった。そして後述するGakkenの無料過去問サイトを利用していたので、これは完全独学+書籍購入ゼロで宅建取得目指してみるか?と、最初のころは自分で内容をまとめてノートを作るなどというバカなことをしていた。当然そんなことしていると時間なんていくらあっても足りなくなる。で、あっさりテキスト買うことにした(笑)。
トリセツを選んだのは、不動産大学の動画でもおすすめされていたから。
フルカラーでイラストも多く、文字は大きく字数は少なめという、一見ちゃちなテキストだが、重要ポイント部分だけを絞って載せる、条番号は載せないというポリシーどおり、とてもとっつきやすく、苦にならずに読めるため、初学者が選ぶ最初の1冊として大正解だったと思う。
わかって合格(うか)る宅建士 一問一答 セレクト1000
わかって合格(うか)る宅建士 一問一答 セレクト1000
出版社 : TAC出版
単行本 : 630ページ
ISBN-10 : 4300114420
ISBN-13 : 978-4300114421
価格 : 2,090円(税込)
過去問はこの後紹介するGakkenの無料過去問サイトをずっと使っていたのだけど、そちらは法改正に対応していないのと、解説があったりなかったりだったので、ちゃんとした問題集もやっておかなきゃなと、5月末に購入した。
テキストはトリセツを使っているので、同じシリーズにしようか迷ったのだが、800肢と1000肢だったら、こっちのがお得じゃんと、貧乏性を発揮してしまった。
肝心の内容は、解説しっかりしていてプラスアルファの知識も取り上げてくれているし、よかったのだが、あとからトリセツの方は書籍と同じ問題がアプリでも見られる特典があったと知り、やっぱりそっちの方がよかったかもと。
分野別にバラバラにして扱ってもやっぱり冊子を持ち歩くのは、重さ、手間、スペースにおいて面倒が生じる。そのため、結局この問題集は多くて3回、だいたい2回、民法は0.5回ほどしかこなせなかった。これがスマホで学習できていれば、もう数回まわせたのではないかと思う。
Gakken 1st Studyz 宅建(宅地建物取引士)試験過去問研究所

Gakken 1st Studyzはわたしが宅建を受けるきっかけになったサイトでもあり、一番よく使ったツールであった。ただ、法改正に対応していなかったりするので、来年に向けての学習にはもう使わないと思う。
しかし、宅建の過去問集は一問一答スタイルが多い中、ここでは通常の宅建の出題方法と同じ、4肢から選択するタイプで、これを解こうと思うとけっこう時間がかかる。まとめて10問、20問と解こうとすると、かなり時間がかかることがわかって、これでは本番で時間が足りなくなるなぁ、もっと解答スピードあげていかないとなぁ、と、時間に対する危機感は初めのうちから持つことができたし、たくさん問題文を読むトレーニングになって良かった。
Gakken 1st Studyzは別途記事にもしているので、更に詳しくはそちらで。
LECゼロ円模試(無料オンライン模試)

不動産大学で紹介されていたので、申込んでみた。初めての模試。
この模試に申込んでよかったことは、学習のペースアップができたこと。
1年以上も前から勉強をはじめたので、ついだらだらやる癖がついてしまったのか、7月に入ってもまだ宅建業法が終わっていない状態。で、模試受けるならせめて宅建業法をしっかりおさえてから受けたいぞー!と、7月14日にゼロ円模試申込み、解答入力初回締切の7月23日までの間に、ハイペースで業法を仕上げることができた。
ある程度期限を切ったり、追い込まれたりするのは大事だなと実感。
結果は30点で、めっちゃ落ち込んだ。いやいや、政令と業法しか勉強してないのに30点は、点数だけ見れば悪くないのかもしれないけど、ノー勉強の民法で8点はただのまぐれだからノーカンで、なにより突貫とは言えしっかり仕上げたぞと思っていた業法と、ものすごく時間をかけて、これなら完璧と思っていた法令が、13点と5点だったことに落ち込んだ。
やはり模試は受けておくべき。自分の実力(無力?)がわかる。
みんなが欲しかった!宅建士の直前予想模試(市販模試)
みんなが欲しかった!宅建士の直前予想模試
出版社 : TAC出版
単行本 : 372ページ
ISBN-10 : 4300114382
ISBN-13 : 978-4300114384
価格 : 1,760円(税込)
LECのゼロ円模試やって30点でこりゃまずいと思い、8月に購入。この模試を選んだのは、不動産大学でコラボ企画があったから。
ゼロ円模試を受けて初めて、棚田学長の言っていた過去問周回は知らず知らずに丸暗記になってしまっているという言葉の意味がよくわかった。本当に知らず知らずのうちだから、自分では気づけない。模試で初見の問題と対峙して初めて、自分の知識の不安定さに気づく。
だから、第1回は29点、不動産大学コラボの第4回も36点と、想定合格基準点にはおよばず。
ってことで、基礎勉強 → 模試で初見問題を解く → ウィークポイントを強化 → 模試で初見問題を解く、というやり方を本試験までの準備として行うことにした。
宅建士全国統一公開模擬試験(会場模試)

初見の問題に慣れなきゃと、市販模試をこなしつつ、「試験会場」の雰囲気にも慣れておかなければなと、会場模試の申込みもした。
今年初受験で勝手がきかないから仕方ないとはいえ、色々なことが後手後手になってしまっていた。ゼロ円模試を受けたときに、LECで会員登録したので、そのままWEBで会場模試に申込もうと思ったのだが、その時にはもう都合のよい場所、日付は既に定員に達してしまっていて申込みができなかった。
では、他でどこか会場模試を受けられるところはないかなと探して、なんとか都合がついたのがこの総合資格学院の宅建模試だった。
ではあるのだが、よくよく見るとLECとコラボだったのね。結果同じ模試を受けていたみたいだけど、手続きやらなんやら考えれば、やっぱり会員登録済みのLECでWEB申込みが楽だったよな。申込みや手続き関係は、はやめはやめにだな。

ちなみに、金額も一緒の5,500円だった。
そしてこの模試は、想定合格基準点が38点のところ、39点取れて、同じ会場では1人だけ基準点いってたのが、めっちゃ気持ちよかった(笑)。
本試験をあてるTAC直前予想模試(市販模試)
本試験をあてるTAC直前予想模試
出版社 : TAC出版
単行本 : 452ページ
ISBN-10 : 4300114498
ISBN-13 : 978-4300114490
価格 : 1,760円(税込)
ゼロ円模試と、直前予想模試4回と会場模試、計6回模試をこなしたけれど、だんだん仕上がってきている実感はあるけれど、初見の問題は本当に不安定。まったく意味のわからない問題にも遭遇する。それが不安で不安で、まだまだ初見問題が欲しいと、追加でこちらを9月26日に購入。
こちらを選んだのは、これまた不動産大学のコラボがあったから(購入時点では終了していた)というのもあるのだけど、書店に行ったら宅建模試がもう全然ない、これが2冊残っていただけという状況もあったから。
本試験まで残り1ヶ月を切って、みんなも追い込みモードだねぇ。
先に紹介した模試とこちらの模試、出版は同じTACだけど、問題文の雰囲気が全然違う。文章とかこっちのがクセが強い感じ。過去問を解いていると本試験でも年度によって設問の文章にクセを感じることがあるので、色々な文体に慣れておくのは良いことだと思う。
2025年宅建受験に要した金額
スクールとかには通わなかったので、宅建試験勉強にかけた金額は、ここで紹介している書籍と会場模試のみ。と、宅建本試験の受験料8,200円。
書籍合計 : 8,910円
会場模試 : 5,500円
受験料 : 8,200円
合計 : 22,610円
やっぱり意外とお金かかってしまうものねー。
書籍の特典見逃さないで
宅建試験対策の書籍には、様々な特典がついていることも知った。前書きやあとがきの部分にあるので、つい見逃してしまいがちだけど、WEBと連動してスマホで過去問が解けるアプリがおまけで使えたり、法改正をまとめたページや、統計データをまとめたページを用意してくれていたりする。
なにげにありがたい情報サービスが多かったので、せっかく書籍を購入したからには、こういった細かい特典も活用したい。来年度のテキスト選びは、この特典の部分も比べてみようかと思う。







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